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越境3.0=フラット化する世界

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気候変動の光と影・グリーンランドの2035年

最終更新: 2019年1月11日


教育関係者、人材育成担当者の皆様、おはようございます。


ニッポン放送の黒木瞳さんとの対談は今日で4日目。

本日の対談はグリーンランドと北極海航路でした。

http://radiko.jp/share/?t=20190110064305&sid=LFR


北極圏(北緯66度以北)にかかる世界最大の島グリーンランドは、

近年の気候変動で氷が溶ける量が年々増え続けています。


夏場のグリーンランドは、1日19mのスピードで氷河が流れます。

このグリーンランドの氷河が流れるスピードは世界一で、

世界平均(1日2m)の約10倍の速度とも言われています。


それによって多くの経済効果がもたらされるようになりました。

グリーンランドはいま大きな変革期にあり、世界が注目しています。



3年前、グリーンランドにドローンを飛ばしに行くという変態たちと(笑)、

グリーンランド東岸のクルスクという人口250人の小さな村に上陸しました。

ここの住民はイヌイットです。日本人と同じ顔をしています。

(この写真はイヌイットではなく、僕の仲間の日本人です笑)


クルスクはアイスランドのレイキャビク空港から小型機で約2時間。

このときは夏場だったので暖かく、空気は乾燥していてそよ風が吹き、

そのへんに寝転がって昼寝したくなるような、とても爽やかな気候でした。

この小さな村が、東グリーンランドのゲートウェイです。



北極圏の気候変動


北緯66度以北の北極圏と呼ばれるエリア、北極海域全体が暖かくなり、

グリーンランドでは海に流れ出る氷の量は過去10年で約2倍にもなりました。

全島の80%以上が氷に覆われており、もしもその氷がすべて溶けると、

地球上すべての海は、海面が7メートルも上昇すると予測されています。


このような背景から、

グリーンランドは地球の気候変動研究の中心ともいえる土地であり、

これまでここの氷を使って様々な研究開発がなされてきました。

また、グリーンランドの氷には地球太古の歴史が刻まれており、

現在のところ12万年前のものまで掘り起こされています。


これらの地質や氷の調査結果として、グリーンランド含む北極圏は、

地球上のどこよ りも速いスピードで温暖化が進行していることが分かりました。


1980年以降、北極圏の年間平均気温の上昇は世界平均の2倍となっており、

2005年から2011年の北極圏の気温は過去最高が測定されています。


僕が2008年に行ったアイスランド最北端の都市アクレイリ(北緯66度)は

6月の気温が30度以上もあり、汗をびっしょりかいたのを覚えています。


「北極圏なのになんでこんなに暑いの?!東京と変わらんじゃないか!」

そう思いましたよ(笑)



中国とグリーンランド


気候変動は色々な問題をもたらしますが、この氷床の融解により、

グリーンランドではここ近年で経済に大きく貢献することとなります。


農業やクロマグロ漁業、漁業加工、観光など新たな産業が始まり、

また石油やレアメタルなどこれまで手付かずだった資源開発も始まり、


「2035年までに経済的自立をしてデンマークから独立する」

ということでデンマーク政府との合意を得ています。

(現在はデンマー ク領で、デンマークの補助金により成り立っています)


中国のメディアでは

「グリーンランドはすべてのレアメタルがある未開発の沃土だ」

と、発表されました。


“Greenland” “China” などの検索キーワードでググってみると、

グリーンランドと中国が関係を深めているニュー ス記事が多く出ます。

その分野は資源開発と漁業加工、リゾート開発などです。


現在グリーンランドはデンマークから、年間約500億円の補助金を

貰っていますが、これは次第に減額する計画です。


グリーンランド自治政府としてはこの埋め合わせを図るべく、

資源探査や魚介販売の提案を中国政府に示唆しています。


このような外資の導入も含め、2035年までに経済的自立をして

デンマークからの独立をする計画なのです。


グリーンランド自治政府の運輸大臣は、デンマークの新聞で

「中国側と協力していく考えがある」 と発表しています。

中国もグリーンランド開発には非常に積極的で相思相愛です。


しかし、デンマーク本国政府はじめEU各国としては、

北極圏の海域に中国の影響力を及ぼされては困る。

グリーンランド開発に中国の触手が入ることを懸念しています。


ちなみに北極圏に領土を持つ国は以下8カ国です。

アメリカ、カナダ、デンマーク ( グリーンランド )、アイスランド、 ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア。以上8カ国


(北極海航路の概要:国土交通省HPより引用)



北極海航路とグリーンランド


また、北極海の融解によって開発が進む「北極海航路」

ここの将来的な開発により、アイスラ ンドやグリーンランドが、

シンガポールのような中継地としての機能が期待されています。


実際には、まだ北極海が溶ける夏場限定の試験航海という段階ですが、

欧州の各企業や北海道庁はこの航路の利活用と実用化を急いでいます。


もしこの航路が実現すれば、スエズ運河経由の約半分の航行距離となり、

燃費はほぼ半分になり排出ガスの削減も期待されています。


現在のところ、ロシアのプーチン大統領は

「北極海航路を世界的大動脈にする」とし、

ロシアの北海岸に港や空港の建設を急ぐと発表しています。


詳しくは以下の再放送を聴いてくださいね。


再放送「グリーンランドと北極海航路」

黒木瞳のあさナビ | ニッポン放送 | 2019/01/10/木 | 06:43-06:50

http://radiko.jp/share/?t=20190110064305&sid=LFR



大事なお知らせ

今年5月21日〜27日で久々のアイスランド視察ツアーを行います。

僕と一緒に行かれる方は、ぜひ予定空けておいてくださいね。

越境会のホームページから詳細発表いたします。


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