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驚愕!世界の大動脈、スエズ運河に来ました!

最終更新: 2019年3月12日



教育関係者、人材育成担当者のみなさま、こんにちは。


1月25日、今回のツアー御一行は、

紅海沿岸シャルムエルシェイクからエジプト最古の貿易港スエズへ。


シャルムエルシェイクから国内線で空路カイロへと一度飛び、

カイロ空港から高速道路で、陸路約2時間をかけてスエズへ。


キターーーー! 世界の大動脈、憧れのスエズ運河!

昔、教科書でしか見たことのなかったスエズ運河。

アフリカとアジアの結合部。ようやく来れました、超感激です!

「世界の船舶がここを通過するんだなぁ」と思うと感無量。


▼スエズから越境ブラザーズが、スエズ運河を動画で徹底解説!



スエズ運河はセキュリティが厳重でどこも写真撮影禁止なのですが、

僕らは終始、エジプト警察が同行のもとで行動していましたので

お願いすれば警察がなんとか交渉してくれます(笑)


ということで、警察の許可をもらい、

スエズ運河の写真たくさん撮りました。ある意味すごいツアー(笑)



スエズ運河の歴史


スエズは人口約50万人、スエズ県の県庁所在地です。


みなさんもよくご存知のスエズ運河の入口でありとても重要な場所。

世界中からの多くの船舶がここを通航します。



エジプト最古の貿易港で、その歴史は古代エジプトまで遡ります。

古くから交易があり、古代エジプト人はその交易の効率化のために、

ナイル川とスエズをつなぐ横の運河の建設も何度も試みたとか。


古代エジプトの王様は、とにかく国民の多くの雇用を生み出すために

大ピラミッドをはじめ公共事業が大変多かったそうです。


スエズ運河は1869年開通。これも多くの雇用を生みました。

南アフリカの喜望峰を回らずに欧州とアジアを海運で連結し、

この運河の開通によって世界の海運は大きく変わります。


スエズ運河は今年開通150周年!

スエズ運河開通当初、「西と東が結婚した」と比喩されたそうなので、

今年は結婚150周年ということになりますね(笑)


記念すべき節目の年にスエズ運河にやってくることができました。

紅海から地中海に向けて、入り口がスエズ、出口がポートサイド。

僕らはいまその入り口地点に立っているわけです。


運河の距離はおよそ200kmありますが、これを手作業で掘ったとか。

大ピラミッドにしてもスエズ運河にしても、エジプト人すごい。



2015年、第二スエズ運河の開通


近年の世界的な経済成長により、国際物流は急増しました。

世界をつなぐ関所のスエズ運河は交通渋滞を引き起こしています。


多くの船が運河手前の港に寄港し、スエズ運河を抜ける順番待ち。

ジェッダやポートスーダンなども拡張工事を急いでいます。


エジプト政府のスエズ運河庁(SCA)はこの交通渋滞を緩和すべく、

維新をかけた国家プロジェクトとして2015年に第二スエズ運河を完成。


第二スエズ運河の建設は、当初は5年かかると予定されていましたが

最終的にシーシ大統領の強力なリーダーシップのもとで約1年で完成。



(第二スエズ運河の航空写真:wikipediaより)



建設に関わる資金調達(約1兆円)は、外国投資を受け入れず、

利率12%の第二スエズ運河債券として国民に幅広く販売。


学生や主婦も投資できるよう、10ポンド(約700円)から債券を発行、

その結果、エジプト国民の多くが第二スエズ運河に投資しました。


第二スエズの完成により、船の待ち時間は11時間から3時間に短縮。

紅海から地中海へ抜ける航行時間は18時間から11時間に減少。

1日あたりに航行できる船舶数は、49隻から97隻に増加しました。


第二スエズ運河は、上り下りで同一運河を利用していたのが、

運河の大部分で上り下り別路線にさせることができました。


鉄道に例えると、


これまで単線だったのが複線になった

ということです。これはさすがにインパクトでかい。


産業開発庁(IDA:Industry and Development Authority)大臣との意見交換



計画としては、2030年には第二スエズ運河ができる前の時期と比較して、

5倍の航行量が見込まれているとのことです。企業進出も増加してます。


先日の記事にも書きましたが、産業開発庁大臣は、


スエズの経済開発に力を入れている

と仰ってました。こちらの大臣との面談のときですね。

スエズ、ルクソール、アスワン、この三都市の経済開発は優先項目。

経済特区開発や外国企業への優遇政策もどんどん増やしています。


また中国にとってのスエズ運河は、一帯一路構想の要衝であり、

スエズ運河周辺の経済特区に、石油化学企業やガラス繊維企業など

多くの中国企業が進出する計画があるそうです。


中国、エジプト投資活発 「一帯一路」の要衝 影響力拡大狙う

(2018年12月16日 東京新聞 朝刊)


さすが中国、目の付け所がいい、そして早い


スエズは製造業と石油コンビナートの街


現在はスエズ運河の入口に加え、製造業と石油コンビナートが集中し、

エジプト経済においてスエズは大変重要な部分を担っています。


街中を車で走ると、いたるところに工場や製油所があります。


エジプトは産油国です

でも産油国というイメージがなかなか無いですよね?

それはサウジアラビアやUAEと違い、輸出量が少ないからです。


サウジアラビアやUAEは、石油生産量の多くを輸出にまわします。

しかしエジプトは人口1億人以上を抱えるため国内消費にまわります。


エジプトのガソリン代は、日本円で約40円。とても安いです。

だから自動車の普及が一気に加速し、どこも交通渋滞は凄まじい。




スエズは新しく作り直した街


スエズはまた、苦難の道を歩んできた街でもあります。


第二次中東戦争(1956年)、第三次中東戦争(1967年)によって

スエズはイスラエル軍の攻撃によりほぼ全壊となりました。


上の地図の青い矢印はイスラエル軍の進路です(Wikipediaより)


戦争中は長い間スエズ運河が封鎖されることになります。

スエズ運河の封鎖を受けたことで世界の船舶には不足が生じ、

また原油需要の増大,タンカーブーム,船舶の大型化などの、

色々な背景が重なり、世界的な造船ブームが訪れます。

スエズ運河は1973年10月に再開され、スエズの復興が始まりました。

スエズは二度に渡る中東戦争によって全壊されてしまった街なので、

すべて新しく作り直しており、カイロとは違い建物が新しく綺麗です。


でもスエズは観光地ではありません

製造業と石油コンビナート、そしてスエズ運河を抱える街。


だからそれらの産業に関わる外国人は多く訪れるものの、

日本人はまったく来ないようです。



でもこの海域を通る船は、世界中の超大型タンカーやコンテナ船。

海沿いの国道を走るだけで、右へ左へ多くの超大型船舶が眺めるので

船や運河が好きな人は大興奮の場所かと思います(笑)


子どもたちに教えたい! 世界の大動脈スエズ運河!

子どもたちはこんな光景見たらきっと感動するでしょうね。

「なぜ世界の船がここを行き来するのか?」小一時間教えたい。


また、スエズ以外のスエズ県他都市には多くのリゾート地があり、

カイロ市民にとって週末旅行の人気スポットとなっています。

東京の人にとっての、三浦半島や房総半島のような感じかな(笑)


この後、アインソフナに向かいます。そこがまさにそんな感じ。

カイロ市民のビーチリゾート、アインソフナに関してはまた次回。



大事なお知らせ

個人が外国政府や企業にアプローチをする越境3.0コミュニティ 様々なプロジェクト企画と情報共有を行っています。メンバー募集中!

今年5月21日〜27日、越境3.0主催アイスランド視察ツアーを行います。 僕と一緒に行かれる方は、ぜひ予定空けておいてくださいね。 越境会のホームページからも詳細発表いたします。


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