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越境3.0=フラット化する世界

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経営者は外国人、労働者は日本人。このままでいいのか?

最終更新: 2019年2月6日



教育関係者、人材育成担当者のみなさま、こんにちは。


元日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏の逮捕劇で、

外国人幹部の高額報酬にフォーカスされています。


先日NHKでも、

「外国人幹部を採用する日本企業が増えている」

という特集をやっていました。


億単位の報酬でしかも、その期待はどんどん高まっている。

とのことです。そして、


その下で働く兵隊が、年収400万円の日本人の高学歴サラリーマン。

日本人、もっとプライドを持って頑張らなくてはいけません。



しかしもうこれは、時代の流れです。「スピード感の違い」です。

その違いは、日本にやってくる外国人幹部の多くは決断と行動が早く、

動けない日本企業をどんどん突き動かすパワーを持っていることです。


特に成長する新興国は日本と比べてスピード感がとてつもなく早い。

海外に行くたびに、その変化のスピード感には圧倒されます。


カルロス・ゴーン氏も両親はレバノン人で、ブラジルの生まれ育ち。

幼少期はブラジル、その後レバノンのベイルートで教育を受けます。


中東のパリと呼ばれるベイルートはレバノン内戦で苦難の道を歩み、

毎日毎日、予想だにできない変化の押し寄せる日々だったそうです。

そして色んな国の人々との触れ合いから多様性が生まれます。



僕の友人にもレバノン人がいますが、とても変化に敏感です。


彼は大学生の時に友人たちと、レバノン内戦で救急車が足りずに

日本から中古救急車を輸入するビジネスをして一財産を築いた。


貿易も会計も、右も左もわからない中で始めたそうですが、

それはあっという間の出来事だったといいます。とても早かった。


彼はその後、家族でドバイに移り、UAEの大手金融機関に勤め、

現在はDIFC(ドバイ国際金融センター)の幹部として活躍しています。


レバノン人は多言語を話し、ビジネス上手であることでも有名です。


古くから交易が活発だったことで、多くの国とのやり取りがある。

そのため多様性が育まれ、それがビジネスに活かされています。

人口600万人ちょいしかいないのに、世界中に散らばってる民族で、

彼らは世界中どこに行ったって商売ができます。


スピード感・多言語・多様性・多地域

これがレバノン人の特徴ですが、どれも日本とは真逆です。

カルロス・ゴーン氏はよく日産をあそこまで変えたと思います。



日本人のイメージ


僕がこれまで色んな国の人たちと関わってきた中で、

多くの国の人が思う日本人へのネガティブイメージがあります。


それは「遅い」ということです

この遅いにはどんな意味が込められているかわかるでしょうか?

「日本人は決断できない」ということを外国人によく言われます。

その場でYESかNOがはっきり言えないのです。


やるのか?やらないのか?

はっきりと意思表示しないのは日本独特の習慣です。


YESとNOの間にある「持ち帰って検討します」という曖昧な意思表示、

これは縦割り組織で「担当者が判断してはいけない」というルール。



若手社員にも子どもにも、考えさせて判断させる主体性が必要です。


主体性ある行動には責任感が生まれ、ビジョンに変わります。

ビジョンは推進力を生み、組織を動かすチカラに変わります。


そのような教育を今までやってこなかったので、これは急務です。


一旦持ち帰らないと、何も先に進まないように日本社会はできている。

場合によっては上司の決済印を押す箇所が、3つも4つもある。


新しいことを始めるのに、たくさんのハンコをもらわないといけない。

そのためにまた余計な調査をして無駄な資料を作る。よくある話です。


ときによって時間をかけて準備をしたはいいが、

「前例がないから無理だ」、「状況が変わったから無理だ」

なんて言われることもあります。


今の時代、だらだら検討してる間に状況ガラッと変わるのです。


提案した相手からしてみたら、待たされるだけ待たされて、

やらないという判断を通告されるということになる。




持ち帰って検討します

大組織ではとても便利な言葉です。なぜなら責任転嫁できるから。

自己責任ではなく、周りも巻き込んだ連帯責任に姿形を変えます。

言い換えるとこの遅さは「責任感の無さ」から生まれるものです。


役所や大企業という組織は「持ち帰って検討します」という、

相手の立場をまったく無視したとても便利な言葉を使います。

こういった人々を僕は「検討使」と呼んでいます。



遣唐使と検討使


はるか昔、飛鳥~平安時代、日本から唐への使節団は、

電気も羅針盤も無い時代に、大海原を渡り揚子江をのぼり、

死と背中合わせになりながら、何度も何度も日本から留学生が

異国の地を訪れ、その時代を作ってきました。


そんなリスクをとった遣唐使に対して、

責任もリスクもとらないYES or NOの言えない、

ただただ検討する人たちのことを「検討使」と呼んでいます。


やらないのならNOと言えばよいのです

しかしYESかNOかがまったく分からないまま時間だけが過ぎていく。


どうなったか気になるので翌日に連絡を取ってみると、

返ってくる言葉も「検討中です」と。まさに検討使です。


やらないのなら別の会社と一緒に動き出すのに、それすらもできない。

まるで金縛りにあったような状態が続きます。



いまやインターネットがもたらした恩恵で様々なものは、

ものの一瞬で動くようになりました。近年のその進化は凄まじい。


特に情報やお金はワンクリックで移動できてしまうものであり、

それだけ世界全体はスピード感を増してきたということです。


特に新興国の人たちはそのスピード感の中で成長している人たちで、

彼らにとってチャンスは前髪にしか無いのです。


何か動こうと思ったら、ヨーイドン!の競争となります。

いち早くスタートしたいと思うのは当然のことです。


それを検討使に待たされてチャンスを失った、という話は多々あります。

待つほうも待たせるほうも、お互い何もいい話はありません。



僕は海外でだいたいほとんどのものを、YESかNOで答えます。

YESと言ったらとにかく即座に動き、まずやってみます。


でも頑張った結果、できなかった。ということももちろんあります。

それでも実現に向かって動いたという評価は得られることが多い。

「動いてみないと、何が分からないかが分からない」だから動く。


だから走りながら考える

その結果、海外政府から色々な話が持ち込まれるようになりました。

これが越境3.0で、国際社会ではこのスピード感が求められています。


日本企業はこの判断のスピード感を研ぎ澄ませていかないと、

司る経営陣は益々外国人にとって変わっていってしまいます。

外国人が日本の成長のためにどんどん入ってくるのは歓迎しますが、

日本人の活躍が薄れていってしまうのはとても悲しいことです。


もっと多様性とスピード感、行動力を持ち合わせた人材に、

日本人の若手を育てていかないと、日本の後継者が育ちません。


経営陣は外国人、労働者は日本人

そんな時代が本当に来てしまう前に、若手社員に火をつけるべき。

日本人の後継者を育てていくためには、これはもう急務です。



大事なお知らせ


個人が外国政府や企業にアプローチをする越境3.0コミュニティ

様々なプロジェクト企画と情報共有を行っています。メンバー募集中。


今年5月21日〜27日、越境3.0主催アイスランド視察ツアーを行います。

僕と一緒に行かれる方は、ぜひ予定空けておいてくださいね。

越境会のホームページからも詳細発表いたします。


 

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