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越境3.0=フラット化する世界

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元トヨタ中国代表が作った日本の中小製造業を救う経済特区(中国丹陽)

最終更新: 2019年3月12日



教育関係者、人材育成担当者のみなさま、

そして今日は、中小製造業関係者のみなさま、こんにちは。


前回は、中国の低炭素都市プロジェクト「鎮江モデル」と、

再生可能エネルギーを軸とした産業の多様化を推し進めている。

というお話をしました。


参考記事「習近平総書記が世界に向けて発信した低炭素都市「鎮江モデル」」


「鎮江モデル」と称されたこのパイロットプロジェクトは、

再生可能エネルギーを軸として、自動車関連部品やメガネ・新素材・

造船などの製造業、医薬品、IT・AI、高度人材育成、新農業開発等、

様々な事業分野を経済政策の柱とし外国企業との連携を進めています。



その中に、日本人が現地政府と連携で作った経済特区があります。

その設立の背景にある発起人の思いが、またとても素晴らしい!


それが日本自動車部品工業団地

発起人はトヨタ自動車中国代表を務めた東和男さん。


東さんは、1994年よりトヨタ自動車北京副総代表、天津副総代表、

成都首席代表、天津首席代表を経て、2001年に上海首席代表に就任、

2007年にトヨタ自動車を定年退職しました。


その後、2011年に鎮江市管轄の丹陽地区で、丹陽市政府との

連携により、日本自動車部品工業団地という経済特区を設立

同経済特区の代表に就任、丹陽では製造業の神と呼ばれています。


僕はこちらの日本自動車部品工業団地をこれまでに何度か訪れ、

東さんとお話する機会がありましたので、今日はそのお話をします。



衰退する日本のモータリゼーション


東さんは40年以上トヨタ自動車に務めたご経験の中で、


「日本の中小製造業の技術力の高さ」

を確信していると言います。これはもう断言しています。


しかし、近年の日本国内の自動車産業の衰退に伴う大手の海外移転。

そして、最近特に加速気味の自動運転化にカーシェアリングなど。


そしてその背景化で、大手自動車メーカーの下請けとして機能する、

日本の中小自動車部品工場の、出口の見えない未来。


そういった外部要因からくる、危機感と期待感の背中合わせの中で、

日本の自動車部品工場の活躍の場を模索してきたと言います。



その東さんの模索が大きなきっかけとなって動き出したのが、


2011年3月11日の東日本大震災

大震災による影響で、日本の製造業には深刻な被害が生じました。

すべての物流はストップし、工場は全壊もしくは半壊。


大手製造業はさらに海外移転を加速する中で、下請け部品工場は

末端に位置するため、大手の後追いで移転の重要性を強く感じては

いるものの、なかなかそれはままならなかった。


日本国内の自動車産業の衰退と、それに追い打ちをかけた大震災。

そのときに、急がねばならないと思い、動き出したそうです。



成長する中国のモータリゼーション


「いま世界でどこが一番、モータリゼーションが成長しているか?」

と考えたときに、長期的に中国市場が一番有望と東さんは判断。


日本の自動車産業はすでに飽和している。 中小部品企業は海外で投資を行わなければ 経営環境がより悪化する

と、東さんは切実に語っています。


(丹陽の位置 JAPICホームページより)



地理的優位性と発展基盤が強固な丹陽


東さんは自動車部品工場の場としてふさわしい中国各都市をめぐり、

丹陽に日本自動車部品の経済特区を設立することに決めました。


丹陽に決めた理由は、経済成長する揚子江デルタの中心に位置し、

丹陽を擁する江蘇省鎮江市は揚子江と南北大運河の十字路。


水上交通の利便性から、周辺には世界の自動車組み立て工場が多い。

そして高速道路と新幹線が何本も突き抜け、空港は1時間以内に5箇所。


丹陽は中国国内でも、自動車部品を扱う上での地理的優位性と

交通の利便性が突出しており、自動車部品工場の発展基盤が堅固。

また十分なインフラと人材を提供可能であると仰っています。



東さんと丹陽市人民政府で設立した日本自動車部品工業団地は、

5万平方メートル(東京ドーム約1個分)という広大な面積に、

工場とオフィスビルを有し、現在は日本企業30社が入居済です。


ここに入居する企業は入居後3年間は工場や機械のレンタル無料、

4年目から6年目にかけて徐々に平均家賃に戻していくとのことです。


また、日本の自動車部品企業の生産を工業団地の本部が集中管理し

原材料の共同調達などを行い、さらに物流システムも統一することで、

生産コストの大幅な削減を行っています。


また現地人材の確保や育成なども行い、総合的に支援しています。



東さんのビジョンは、20年後、30年後を見ており、

日本の中小製造業を開花させるのが最後の大仕事と言っています。


僕はこの東さんのビジョンにとても共感しており、

ひとりでも多くの製造業関係者のみなさまにここを見ていただき、

実際に鎮江進出を考えていただきたいと思っています。


6月6日に行きますので、関心ある方はぜひ一緒に行きましょう。



今年も6月6日〜9日の4日間で、第4回目となる、


江蘇省鎮江市人民政府公式 越境3.0民間外交団開催決定!

鎮江市人民政府幹部や企業経営者たちと、色々な意見交換会や交流会、

そしてプロジェクトや事業提案などを政府に直接プレゼンします。


色んな種類の経済特区視察や企業視察なども行います。

関心がある方はぜひ日程空けておいてください。詳細後日発表します。



大事なお知らせ

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