ISHIDA KAZUYASU Official

越境3.0=フラット化する世界

多様性と行動力の時代が到来。今こそ世界に羽ばたこう!「グローバル・多様性・行動力・世界情勢」の講演・研修も大好評。

​ほぼ毎日更新のブログは、メディアに出てこない世界の話題を中心に、僕が実際に見聞経験した一次情報をお届けしています。

 
 
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無人運転が街を走るマスダールシティと2020ドバイEXPO、急進化する中東湾岸



石田和靖オフィシャルブログをご覧のみなさま、こんにちは。


先日Himalaya音声チャンネルで、「驚愕のドバイEXPO開催間近!」

というお話を配信しました。


ドバイの今昔を見てきたふたりがドバイEXPOの可能性を探る。 アップデートが早すぎて、google mapも追いつかないドバイ。 世界一の数が世界一でもあるドバイ。とにかくここはスゴイ。


2020ドバイEXPOは中東アフリカ地域では初となる万国博覧会で、 現地では周辺国の大変大きな期待を背負って準備が進んでいます。


↓音声配信アプリ「Himalaya」をダウンロードして、

石田和靖のチャンネルをフォローするとスマホでも聴けます。

行動力を育む世界のお話「石田和靖の越境3.0」

ところで、ドバイやアブダビはそれぞれ「国」ではありません。


「首長国(Emirates)」です

・アブダビ

・ドバイ

・シャルジャ

・アジュマン

・ラスアルカイマ

・ウムアルカイワイン

・フジャイ ラ


これらアラビア半島北東部に位置する7つの首長国が集まって、


アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)

という国家を構成 しています。



7つの首長国は運命共同体であると同時にライバルでもあります。


隣同士のアブダビとドバイはライバルでもあり運命共同体でもあり

ドバ イショックの局面では最後の最後に、連邦国家の兄貴分である

アブダビ首長国がドバイへの巨額支援を行いました。


ドバイの経済を立て直し、世界最高層ハイパービルディングの

「ブルジュ・カリファ」は完成し、 何もなかった一面の砂漠は、

たった十数年で摩天楼へと変わってしまいました。


時事通信「特集!激震ドバイ・ショック、石田和靖氏の見方」


この世界最高層ビルのプロジェクトは当初から、

「ブルジュ・ドバイ」という名前でプロジェクトが進んでいま した。


しかし、ドバイショックの直後にアブダビの支援が入ったことで、

ドバイの首長シェイク・ムハンマドは、アブダビ王家への敬意を表し、

アブダビの首長シェイク・カリファの名前を冠し、

「ブルジュ・カリファ」と名前を変えて完成させまし た



アラブ首長国連邦は、7つの首長国それぞれが独自の自治を持ち、

それぞれ独自の強みを活かした政策を実行しています。


シンプルに例えると、日本が道州制を導入したようなものです。

中央集権(霞が関)の法律を日本全国に押し付けるのではなく、

各都道府県が それぞれ独自の強みを推進していくことです。


北海道も沖縄も、東京も大阪も、独自の強みを持っています。

地域によって中央の法律がうまく馴染まないもの もあります。




「フラット化する世界(トーマス・フリードマン著)」の中では、 ITの急速な発達により世界の情報は網の目のように絡み合い、 様々なものの見通しが良 くなり、成長していくための政策として 無限大のやり方があると書かれています。しかし、


「化石のようなルールを北から南まで日本全国に押し付ける」

これがいまの日本、いまの霞が関です。


UAEという国、そしてドバイやアブダビなど首長国の成長は、 それぞれが強みを活かして、それぞれの裁量で独自の政策が 推し進めているからというのも大きな理由のひとつです。



ドバイは欧州・アジア・アフリカという35億人経済圏の

大陸に囲まれた十字路であるアラビア半島という地の利を活かし、

中東初の万博(ドバイEXPO)やエコノミックフリーゾーン政策、

港湾と空港の成長戦略、金融センター、観光政策などに注力し、


「中東のビジネスハブ」を不動の座としました

それに対して、産油国であるアブダビ首長国の強みといえば、 環境とエネルギー政策。そしてスポーツ・芸術・文化振興 です。


アブダビ国際空港のすぐ隣にあるのが、

石油・天然ガスなど化石燃料を一切使わないゼロカーボ ン都市


マスダールシティ(Masdar City)です

世界有数の原油埋蔵量を誇るアラブ首長国連邦のアブダビが、

石油を一滴も使わないことを宣言している都市計画です。




新興国の経済成長と人口増、代替エネルギーの低価格化、

シェール革命等が動き出し、


いずれやってくるであろう原油のピークアウト

そこに危機感を持った湾岸産油国は、

原油に替わる新しい経済モデルを急ピッチで構築中なのです。


アブダビにとって数あるプランの中のそのひとつが、

ゼロカーボン都市「マスダールシティ」といえます。




ゼロカーボン都市「マスダールシティ」とは


アラブ首長国連邦の首都アブダビへの玄関口、 アブダビ国際空港から車で約15分ほどの砂漠のど真ん中に、

その「マスダールシティ」は存在します。


アブダビ政府系ファンド「ムバダラ開発公社」 によって

旗が振られるこの国家プロジェクトは、面積約6.5平方km

東京都狛江市とほぼ同じサ イズ。そこに人口約5万人が居住。


現在はその敷地の内、およそ5分の1にあたる部分が整備され、

予定よりもだいぶ遅れている様子ですが着実に進化しています。


「世界を変える(Change The World)」

そう誓ったアブダビの維新を掛けたこの国家プロジェクトは、

今から13年前の2006年からスタートしました。



当初の計画では、

電力をすべてマスダールシティ内の再生可能エネ ルギーで賄い、

利用した水はすべてマスダール内で 80%以上を再生する試み。


徹底したゼロカーボン(二酸化炭素排出量ゼロ)都市であるため、

ガソリン自動車は敷地内には一切入れないことがルールです。


内部の公共交通機関は無人運転の電気自動車などを中心とした

次世代交通システムを導入しゼロカーボンを目指しています。


これは世界でも非常に稀に見る、究極の低炭素都市です。

この破天荒であり、大いなる実験場となるこのプランは、

いくつかの計画見直しの上、10年以上かけて前進しています。



2010年秋にはアブダビ政府は、当初2016年目標と掲げていた

マスダールシティの全ての完成時期を 2025年に9年ほど延長し、

さらに220億ドルの総事業費を15%程度圧縮する。


そして、必要な再生エネルギーをマスダールシティ内ですべて

生成・自給するのではなく、外部からも調達するといった、

公式発表を行いました。


多くの国や企業・大学による技術供与と共存共栄モデルが、

この都市の完成形をさらにレベルの高いものにするでしょう。




シティ内は無人運転電気自動車が運行


無人運転、これがまたいわゆるドラえもんの世界です。

行ったみなさんは驚きを隠せないことと思います。


データがインプットされたiPADみたいなものがあり、

再生ボタンを押すと、ドアが自動で締まり、

線路のない普通の道路を自動的に走って行く。


障害物を認識すると スピードが勝手に緩まったり、止まったり。

まるで運転手がいるかのようなそんな体験を味わえます。

しかしこの車は運転手がいないのです。



冷たい自然風が還流する街


また、真夏にエアコンを使わずに快適に過ごすことができます。

自然の冷たい風が、街全体を冷気で多い尽くせるよう、 マスダール内の建物や柱、窓の形、歩行者の動線などは

すべて 驚くような工夫がなされています。


このマスダール・シティは湾岸産油国周辺国のモデルとなっており、

カタールやサウジアラビアでも、同様の実験がなされています。


「脱石油」「産業の多角化」を目指した、自由経済都市を建設。

そしてそれは「再生可能エネルギー」 に向かって本気で動いている。

それがいまの、UAEが牽引する中東湾岸諸国というわけです。


この地域に足を運べば10年、20年先の未来と出会えます。

2020年のドバイEXPOがまさにその次への試金石となります。



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